[カテゴリ:防火・防災情報] [投稿者:須賀川消防署] [投稿日:2024年08月15日]
危険物施設の所有者、管理者又は占有者には、その位置、構造及び設備の技術上の基準を維持する義務があります。
また、下表の施設所有者、管理者又は占有者は、定期に点検し、その記録を作成して、一定の期間保存する義務があります。
あなたの施設が定期点検義務があるか再確認し、適正に定期点検を実施しましょう。
※定期点検の一部である『タンク本体及び配管の漏えい点検(漏れの点検)』のみを業者へ委託し、他の定期点検項目が未実施・記録未保存になっていませんか?
※3年以内に1回『タンク本体及び配管の漏えい点検(漏れの点検)』を業者に委託し、他の定期点検項目も3年以内に1回になっていませんか?
点検義務がある危険物施設 | 危険物の数量等 |
製 造 所 | 指定数量の倍数が10以上・地下タンクを有するもの |
一 般 取 扱 所 | 指定数量の倍数が10以上・地下タンクを有するもの |
屋 外 貯 蔵 所 | 指定数量の倍数が100以上 |
屋 内 貯 蔵 所 | 指定数量の倍数が150以上 |
屋外タンク貯蔵所 | 指定数量の倍数が200以上 |
給 油 取 扱 所 | 地下タンクを有するもの |
地下タンク貯蔵所 | すべて |
移動タンク貯蔵所 | すべて |
移 送 取 扱 所 | すべて |
※定期点検義務がある危険物施設から除かれるものも一部あります。 |
須賀川消防署には、消防車両への給油のため、自家用給油取扱所があります。
定期点検については、危険物保安監督者又は危険物取扱者である消防職員が実施しています。
※地下貯蔵タンク・埋設配管の『漏れの点検』該当の年以外
どのような点検をしているのか、その一部をご紹介します。
【油分離槽の滞油、滞水、土砂等の堆積を確認】 ※随時くみ上げ出来る状態に維持管理し、日常的に点検 整備することが重要です。万が一、排水能力を超える短 時間豪雨等が発生しても随時くみ上げしておけば危険物 が流出することはありません。 |
【通気管の引火防止網の脱落、目詰まり等の確認】 ※火災が発生した場合に引火を防ぐための網です。 ※通気管からは、可燃性蒸気が薄まりながら地盤面に降 りてきます。そのため、引火する危険があることを理解 しておきましょう。 |
【接地電極(ローリーアース)の接地抵抗値測定(三極法)】 ※接地抵抗計を使用して静電気が地面に逃げる状態か数値で確認します。 ※数値が高いと帯電している静電気が除去されにくくなります。 ※簡易的な点検で二極法による測定もあります。 |
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【漏えい検査管の変形、損傷、土砂等の堆積の確認】 漏洩検査管は、地下貯蔵タンクからの危険物漏えいを直接確認出来ます。(点検方法は以下のとおり。) ①漏えい検査管の蓋を開ける ②検査棒を底まで差し込み、他の検査管との深さを比較する(コンベックス等でも可) ③検査棒を引き抜いた後に「油臭」を確認し、水につけて「油膜」を確認する ※計量棒は、既に危険物が付着しているので使用しないでください。 ※上記②で深さが浅い検査管には土砂等が堆積している可能性があります。 (危険物の漏えいが早期に発見出来ません。) ※漏えい検査管が無い施設もあります。(二重殻タンク等) |